Intel の LAN ボード EXPI9301CT とオンボード LAN の転送速度を比較してみた。
前回の「FreeNAS でオンボード LAN 不調により Intel の LAN ボード EXPI9301CT を取り付けてみた。」の記事に続いて、
今回は故障対応により、新たに取り付けた Intel の LAN ボード EXPI9301CT の転送速度がどれくらいなのか調べてみました。
テスト概要
テスト環境としては、PC - HUB - FreeNAS と中間に ギガビットの HUB を置いています。
テスト方法としては、「FreeNASで転送速度を比較してみた。」と同様に
PC - FreeNAS 間で Windows 標準のファイルコピーを行い、時間を計測しました。
コピーするファイルは、「Giga File Creator@Vector」を利用して、1[GB]と10[GB]の2種類のファイルを用意しました。
スペック
HUB
- 型番:corega製 CG-SW05GTPLB
- ポート数:5(1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T)
- ジャンボパケット:9.6[KB]
- 電源:AC アダプタ
FreeNAS(詳細スペックは「キューブな Node304 で新しく NAS を作ってみた。」の記事をご覧ください)
- OS:FreeNAS 9.2.0 x64
- CPU:AMD C-60 1.00[GHz]
- メモリ:8[GB]
- LAN:Intel EXPI9301CT|9
テスト結果
テスト結果には、前回テストしたオンボード LAN による結果もまとめています。
各タイプの違いは下記の通り。
Type | OS | CPU | メモリ | HDD | RAID | LAN | ジャンボパケット |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | FreeNAS 8.3.1 x64 | AMD C-60 1.00[GHz] | 8[GB] | 150[GB]×2(SATA 1.5[Gb/s]) | RAID-0 | オンボード Realtek® 8111F | 4[KB] |
2 | FreeNAS 8.3.1 x64 | AMD C-60 1.00[GHz] | 8[GB] | 3[TB]×6(SATA 6.0[Gb/s]) | RAID-Z2 | オンボード Realtek® 8111F | 4[KB] |
3 | FreeNAS 9.2.0 x64 | AMD C-60 1.00[GHz] | 8[GB] | 3[TB]×6(SATA 6.0[Gb/s]) | RAID-Z2 | LAN ボード Intel EXPI9301CT | 9[KB] |
まとめ
全体的にオンボード LAN に比べて、Intel のLAN ボードの方が速いという結果になりました。
実際にファイルコピー中のネットワーク状況を見ていても、オンボード LAN に比べて、安定した通信が行われている印象です。
PC から FreeNAS へのファイルコピーについては、書き込み動作の影響により、
RAID 0 のストライピングがやっぱり速いですが、
FreeNAS から PC へのコピーについては、それほど速度に違いはないようです。
ただ、RAID 0 の構成は HDD や LAN の構成が違うため、同条件ではもう少し速くなるかもです。
ということで、少し出費はありましたが LAN ボードを取り付けることで結果的に少し性能アップできました(笑)。