LANDISK の HDL2-G2.0 を 1TB×2→2TB×2 にしてみた。
昨年、LANDISK の HDL2-G2.0 の HDD(1TB)が1台壊れてしまいました。
その後、残ったHDDをパソコンに内蔵して使っていたのですが、気づけば HDD も値段が下がり、
安価な2TBの HDD だと2台買っても1万5千円でお釣りがもらえる時代になりましたー。
ということで、放置したままではもったいない HDL2 を有効活用すべく、
1TB×2から2TB×2への増量を行ってみました。
状況整理
LANDISK HDL2-G2.0 スペック
- 製品URL:HDL2-Gシリーズ | 個人向けNAS | IODATA アイ・オー・データ機器
- I-O DATA製
- LAN 接続型ハードディスク(1Gbps対応)
- RAID(ミラーリング/ストライピング)対応
- 1TB HDD×2個(SAMSUNG製 HD103UI)
- USB の外付け HDD を接続可
- 購入価格:31,590円(2009年5月)
故障した状況
ある日、HDL2 に内蔵されている HDD の1台が起動直後に停止するようになった。
そのとき、ステータスランプは赤表示。
保証期間が過ぎていることもあり、そのまま放置することになった。
ちなみに RAID0 で動作させていたため、データは取り出せない状態に。。。
HDL2 を I-O DATA に発送
Google で「HDL2 増量」で検索すると増量の方法が書いてあるページに
辿り着けるため、ボクもそのページを参考にやってみようと思いました。
しかしながら、HDL2 に内蔵されていた壊れていない方の HDD は、Windows で使うために
NTFS で全てフォーマットしちゃったんですよね(笑)。
HDL2 関連の記事を読んでいると HDL2 の OS 部分は HDD に記録されているらしい。。。
ボクはフラッシュメモリか何かに記録されているのかと勝手に勘違いしていましたよ。
以上の理由により、このままでは HDL2 増量はできないことが分かったので、I-O DATA に Web から問い合わせてみました。
内容としては、「HDL2 に内蔵されている HDD の1台が故障してしまい、残った1台も Windows で使うために
NTFS でフォーマットしてしまったので HDL2 が起動できないよー」みたいなかんじ。
回答としては、「HDL2-G2.0 に元々内蔵されたいた HDD を装着した状態で修理センターに送ってください、
検査して修理可能か判断します」ということでした。送料は自払い。
それから、HDL2 を梱包して修理センターに送った後、検査が終了したメールが送られてきました。
「保証期間切れのため、故障した HDD を交換すると15,060円(税別)になります」
「HDD 高いなぁ」と思いつつ、「正常な方の HDD に OS をインストールしてもらうだけで大丈夫です」と
返信したところ、別途費用がかからずに HDL2 が送られてきました。OS もインストールされています。
I-O DATA に問い合わせてから、修理された HDL2 が送られてくるまで約4週間。
結構、時間がかかりましたが、出費としては修理センターに送る送料のみだったので
まあ、良しとしよう。
HDL2 を増量してみる前に
必要なもの
- HDL2-G2.0 本体
- HDL2-G2.0 が起動できる HDD
- 増量に使う 2TB HDD×2台(WesternDegital製 WD20EARS-00MVWB0 2TB/SATA2)
- Linux 系の OS がインストールされた PC(CentOS 5.5)
あると良いもの
- ゴムシート(厚さ 1mm)
- 両面テープ(厚さ 1mm)
上記2点については、交換後の HDD の上部に取り付けることで HDD がグラグラ揺れるのを防ぎます。
HDL2 増量やってみる
増量する空の HDD に HDL2 の OS をコピーする
OS をコピーする方法としては、HDL2 が起動できる HDD を丸ごと
空の HDD にコピーする方法が一番簡単だと思われます。
HDD 丸ごとコピーの方法として、Windows だとパーティション管理ソフトを使うとできるみたいです。
ですが、今回は dd コマンドで普通にコピーしてみたいと思います。
コピー手順
- Linux な PC にコピー元、コピー先の HDD を接続する。
- PC 起動後、「fdisk -l」で接続した HDD を確認する。
- 「dd if=コピー元 of=コピー先」でコピーする。
- 例:コピー元→/dev/sdd、コピー先→/dev/sde だった場合は「dd if=/dev/sdd of=/dev/sde」となる。
- parted を使う。
- 「parted コピー先」でコピー先の HDD を選択して、「print」で現状確認する。
- 番号4のタイプが拡張領域(extended)を「resize 4 2904MB 2000GB」で最大まで広げる。
- 「quit」で parted を終了する。
- fdisk を使う。
- 「mkfs.xfs コピー先(パーティション番号6)」で xfs のフォーマットを行う。
- 例:コピー先→/dev/sde の場合、「mkfs.xfs /dev/sde6」となる。
dd コマンドによるコピー時間としては
1000204886016 bytes (1.0 TB) copied, 61489.1 seconds, 16.3 MB/s
約17時間くらいでした。使用したPCはこちらのものです。
あと、ボクはコピー先に使用した HDD を一時 Windows で NTFS フォーマットして使っていたのですが、
その状態のまま dd コピーして使うと、余計なパーティションが残っていて、HDL2 が起動できない事態に遭いました。
そのため、他で使った HDD はパーティションを全て削除して、キレイな状態にしておきましょう。
コピーした 2TB HDD を HDL2 に接続する
OS をコピーした HDD と空の HDD を HDL2 に接続して、RAID1 の再構築を行います。
HDD 接続後、HDL2 が無事起動できたらブラウザからアクセスして、RAID の再構築をやってみてください。
ボクの場合では、再構築完了まで1,008分→約17時間かかりましたー。
HDL2 に接続した HDD にゴムを取り付ける
HDL2 に元々内蔵されていた HDD の上部には 四角いゴムが2つ取り付けられています。
これは、HDD とケース上部の隙間を埋めて、HDD が揺れないようにするためだと思われます。
新しく取り付けた HDD には、このゴムが付いていないため、結構グラグラして気になりました。
ということで、それっぽくゴムを取り付けてみました。
あとがき
この HDL2 増量化を行ったのは2月くらいになるのですが、なかなか忙しく、やっと書けました−。
最近は、地震とかいろいろ大変な感じになっていますが、とりあえず、自分にできることを考えつつ、頑張ってます。
頑張ろう日本、頑張ろうボク。